この記事では、ピアノ初心者でも簡単に作曲が出来る方法を記載しています!
作曲というとどうしても難しいもののように思われがちですが
少しの知識で意外と簡単に出来るので、興味のある方は試してみてください!
ピアノ初心者でも、作曲はそんなに難しくない!
まず前提として、この記事ではあんまり小難しい話や、理屈は抜きにします
音楽理論がどうこうじゃなくて、とりあえず手軽に曲を作ってみるための記事です!
ちなみに、この記事では実際に私が作曲した曲を、作成過程を説明しつつ紹介していきます
ピアノを初めて1年の時に私が作った曲なので、そんな高等テクは登場しませんし、逆に誰でも作曲は出来るという良いサンプルになるんじゃないかと思ってます
完成形は↓の動画になります(・∀・)
では、この曲を作るまでの過程や手順、必要な知識をつらつら書いていきます!
この記事は、作曲ってどういう流れでやるのかな~というのと
読みながら一緒に作曲をやってみてもらうと、作曲の足がかりにちょうどいいかと思います
作曲に必要な知識
作曲するにあたって必要な知識は2つだけです!
「コード」と、そのコードの流れである「コード進行」です
コードは音の重なり、つまりは和音の名称ですね
例えばCコードというのはド・ミ・ソの3音から構成された和音になります
コードについては現時点でわからなくても、コードを調べながら曲を作る事も出来ます
この記事で登場するコードの構成音は記事内で紹介しますし
ピアノコード表を作ってくれてるサイトなんかも数多くありますしね!
コード進行についても現時点で特段の知識はいりません
世の中に出回ってる曲に素晴らしいコード進行が出回ってるので、それをお借りしましょう
有名所ではパッフェルベルのカノンで使われているコード進行
カノンコードと呼ばれるものがあります
カノンコード
|C|G|Am|Em|F|C|F|G|
かなり簡単なコードで構成されてるんでおすすめです(゚∀゚)
後は、有名所で簡単なコード進行に、小室コードがあります
小室コード
| Am | F | G | C |
こっちもかなり簡単です
日本のJ-popでよく使われてます
弾き語りやってるとよく見ます笑
Runnerとか、言葉にできないとか、残酷な天使のテーゼとか、、あとyouとかに使われてますね~
私はこのコード弾いてると、右手が勝手に 走る~走る~おれーたーちーってメロディ弾いちゃいます/(^o^)\
ただし、サビではかっこいいんですが、出だしからこのコードはちょっと使い辛い気もします
この辺りの有名なコード進行使うのもありですし
自分の好きな曲のコードを検索して、それを使うのもありだと思います
曲のメロディーを作る
というわけで早速曲を作ってみます!(・∀・)
今回は先程紹介したカノンコードでやってみたいと思います
基本は1小節につき1コードで曲を作っていきます
|C|G|Am|Em|F|C|F|G|
↑カノンコードであれば、カノンコード一周するのに8小節必要な感じになります
メロディと伴奏を同時に作るのは初心者にはきついんで、まずはメロディから作っていきます( ゚д゚ )
各コードの構成音
カノンコードには、5つのコードが出てくるので、先にコードの構成音を書いておきます
実際に曲を作る時には必要になりますが、とりあえずはスルーしてもらっても構いません
- Cコード → ド・ミ・ソ
- Gコード → ソ・シ・レ
- Amコード → ラ・ド・ミ
- Emコード → ミ・ソ・シ
- Fコード → ファ・ラ・ド
まずは3小節作ってみる!
ではまず、先程のカノンコードを使って、最初の3小節のメロディを作っていきます
1小節目の作成
カノンコードの1つ目は「Cコード」なのでCコードでメロディを作ります
Cコードの構成音はド・ミ・ソ なので
メロディもド・ミ・ソを使って考えます
ド・ミ・ソであればどこの高さのド・ミ・ソを使ってもOKです(・∀・)
ド・ミ・ソ以外の音も使っても大丈夫ですが、使う場合もあくまでド・ミ・ソの音を繋ぐために使うようにします
2小節目と3小節目
次の2小節目は Gコードなので ソ・シ・レの音を使い
同じように3小節目は Amコードなので ラ・ド・ミ の音を使います
そんな感じで3小節書いたのがこんな感じになります
1小節目はド・ミ・ソ・ド・シ・ラ・ソ・ド
でCコードのド・ミ・ソをの音を基本にしつつ、繋ぎにシ・ラを使ってます
2小節目はシ・ソ・レ
これはもうそのまんまGコードのソ・シ・レの音使ってます
3小節目のミ・ファ・ソ・ファ・ミ・ド
Amのラ・ド・ミから少し外れた感じになってます
こうやってピアノ弾きながら曲考えてると続きどうしようかって、やる気が出てきます( ゚д゚ )
伴奏を付けながら考えたい場合
伴奏が無いとちょっと曲が考えにくい場合は
とりあえず左手でコードの音を全部抑えた和音を流しながら、メロディ考えるとやりやすいです
Cコードであれば左手でド・ミ・ソ~~って1小節分流しながら、右手はメロディを弾く感じです
というか、伴奏はこれだけでも結構完成っぽい感じになります
カノンコード一周分、8小節の楽譜
そんなわけで、とりあえずカノンコードの
|C|G|Am|Em|F|C|F|G|を一周、8小節分のメロディを考えてみたのがこんな感じ
強弱記号なんかは、思いつけば書くのもいいと思いますが、とりあえずは必要ないと思います
私の書いた奴は、このカノンコード一周分で1つの塊として、
最後のGコードの後にサビに入れるように、ちょっとGコードでお膳立てをしてます
サビのメロディー
続いてサビの部分を作って行きます(・∀・)
先程までの説明で|C|G|Am|Em|F|C|F|G|を一周分使いきったので
次はカノンコード先頭に戻ってもう一度|C|G|Am|Em|F|C|F|G|のコードを進行していきます
ただし、さっきまでの導入部分と全く同じじゃサビに迫力が無いので、一捻りいれます( ゚д゚ )
1小節に2コードを入れる!
さっきまでは1小節に1コードだったのを、1小節に2コード詰め込みます
こうするとコードの切り替わりが早くなり、なんとなく曲に勢いが付いた感じになります
これを利用して考えたサビのメロディがこんな感じです
1小節に2コード入ってるので、メロディに動きがあるように聞こえます
サビの中でも勢いを付けたい部分が終わったら、1小節に1コードに戻すと、また落ち着いてくれます
ゆったりしたサビにする場合とかは1小節に1コードのままで(・∀・)
サビのメロディはなるべく特徴ある感じにするといいみたいです
ひたすら鍵盤叩いてフレーズ探すしかないですね( ゚д゚ )
締めのメロディー
メロディ作成の最後に、曲の終わりの部分のメロディを作っていきます
終わり方は千差万別なんで数をこなして慣れるしかないみたいですが
さっきのカノンコードを、コードだけで音を鳴らしていると、
なんとなくこのコードで曲を締められそうっていうのがあったりします
|C|G|Am|Em|F|C|F|G|
私が特に感じるのだと、一周した後のCコード
ここがなんかバーン!って感じで終われそうな気がします(・∀・)
なので、一周した後のCコードで曲を締めようかと思うんですが
先生にならった曲の終わり方テクニックに、惹きつけて終わるってやり方があります
曲がもう終わりそうだな~と見せかけて終わらない!みたいな引き伸ばしです笑
コードを繰り返して、焦らして終わる!
具体的には、締める手前の所でコードを繰り返します( ゚д゚ )
|C|G|Am|Em|F|C|F|G|→ C(終わり)
カノンコード一周後のCコードで締める予定であれば
最後の手前のFコード、Gコードを繰り返します
具体的には
通常のカノンコード
|C|G|Am|Em|F|C|F|G|→ C(終わり)
締めの手前を引き伸ばしたカノンコード
|C|G|Am|Em|F|C|F|G|F|G|F|G|F|G|→ C(終わり)
ここの引き伸ばしは、コードだけ繰り返すんじゃなくてメロディも似たような感じにして
終わるようで終わらない感じを演出しつつ曲の終わりを盛り上げます
実際に作ったサンプル
サビの終わりのGコードからFコードGコードの流れを3回繰り返したあと
最後の1音を次のCコードにして締めてます3回繰り返してる3小節は
メロディ的にもほぼ同じで最後の一音だけかえつつ曲を締めてます
最後は定番のritとかかけて上げるとそれっぽく終われます笑
そんなわけで、ここまででとりあえずメロディーだけでですが出来上がりました(゚∀゚)
後はこれに伴奏を付けたり、メロディの音を足して分厚くしてあげれば完成です
最後に作ったメロディのまとめ
これで17小節、テンポ70くらいで弾いて1分持つかもたないかくらいですね~
演奏してみた
メロディーだけじゃあまりにも寂しいので、一番シンプルな伴奏だけいれてます
伴奏はコードの構成音をそのまま押してるだけです
やっぱり伴奏がシンプルなのと、メロディーも厚みが無いので、
ちょっと曲としては物足りない感じですね
こんな感じで、単純にメロディを作るのであれば意外と簡単にできます
伴奏の付け方
続いて、さっき作ったメロディに伴奏を付ける方法を書いていきます!
メロディに比べるとちょっと自由が効かない部分もありますが
基本的な流れは同じだと思ってください
全体の構成を考える
伴奏を考える時は、まず全体の構成を決める事が大事になります
メロディの演奏を録音して、何回も聞きつつ
可能であれば録音に合わせてなんでもいいから伴奏を弾いてみるのも良いです!
実際に楽譜を書く前に、序盤の伴奏は穏やかに~サビ前は静寂を~サビはガツーンと、みたいな感じで先にある程度決めておかないと
1小節単位とかでメロディと合わせて伴奏考えちゃうと、最終的にごちゃごちゃになってしまって、曲がおかしくなってしまいます
伴奏を付けてみる
実際に伴奏を付けるにあたって、基本はメロディの付け方と一緒で
コードの構成音を元に伴奏を考えます
1小節目はCコードなので、Cコードのド・ミ・ソの音を使って右手のメロディと合わせつつ音を作ります
少しだけコードの構成音以外の音をいれてみる
これが結構面白くて、Cコードだけでも伴奏しっかり作れるんですが
あえてド・ミ・ソ以外の音でもメロディと合う音が無いかを探しながら伴奏を考えます
実際に作ってみた
○が付いてる部分がコードの構成音から外した音です
1音だけでもコードの構成音以外の音が入ってると、結構雰囲気変わって面白いんですよね
ここの伴奏は、シンプルなアルペジオなんですが、構成音以外の音も入ってるとちょっと深みがある感じがします
2小節目のファ♯とか、思いついた時は我ながらクリティカルな一音だと思いました笑
まぁ、1ヶ月くらい後で聴き直すと、クリティカルだと思ってた1音が雑音だったり
他人が聞くとどうでも良かったりなんてのはザラですが
良いんです、音楽は作ってる時が一番楽しいのです
それはともかく、構成音以外の音の探し方は、もうひたすらメロディと合わせながら濁らない音を探すしかありません/(^o^)\
無意識に、複雑なコードを作れる
ちなみにこの作業、結果的に最初に決めたコードを無視してる事になります
2小節目で入れたファ♯は、Gコードにファ♯を入れるとGコードじゃなくてGM7コードになります
私自身、コードの知識がそう深いわけじゃないので、作ってる時はGM7コードなんて意識してなかったんですが
構成音以外の音も探す事で自然と複雑なコードを盛り込んでる状態になります
本来は、その複雑なコードでコード進行を最初から考えておくのが正規だと思いますが
まぁ、最初からそんなごちゃごちゃ考える必要ないですしね
初心者視点だと最初っからそんな難しいコードなんて使う気起きませんしね!
もちろん、コード表見て、音探すのも手だと思います
伴奏のパターン
伴奏のパターンに関しては、正直もっかい先生に習いに行きたいのが正直な所で
今の私はパターンがあんまりありませんorz
この曲に入ってるのが3つ
- アルペジオ
- コード構成音鳴らすだけ
- コードの ルート音 + コード構成音
アルペジオはさっきも書いた出だしの部分の伴奏で
あとの2種類が↓みたいな感じ
AmとEmはコードの構成音をそのまま3つ押してるだけ
Fコードの部分からが伴奏の雰囲気をちょっと変えるために
ルート音 を低い音でならしてからコードを押してます
ルート音はコードの根っこの音で、Fならファ、Cならドって感じです
この曲に使ってるのはこの3つのパターンだけですね!
パターンはもっと増やしたいところです
メロディを分厚くする
伴奏を付けた後、音がシンプルすぎて物足りない時はメロディの部分に音を足し込みます
これもコードの構成音から探すやり方でいけます
Cコードの部分で、メロディがドだったら、構成音のド・ミ・ソのうち周辺にあるミ・ソあたりから選んで、メロディに足してあげます
オクターブ違いのドとかも今度は逆に、伴奏と合わせながら音が合ってるかどうかチェックします
今回私の作った曲は静かめな曲なんでメロディ足したい部分はありませんでした/(^o^)\
曲を締める
今回私は最後をアルペジオで締めてます
Cコードなので、ド・ミ・ソの構成音を使いつつ
低い音の位置からド・ミ・ソ・ド・ミ・ソ・ド・ミ・ソ
って駆け上がるアルペジオなんですが
あんまり低いところで音を鳴らしすぎると音が重くなっちゃうので
低い部分ではド・ミ・ソ~じゃなくてド・ソ・ド~ってミを飛ばしてます
この辺はペダル踏みながら鳴らすと、音の重さの違いがはっきりわかる気がします
他にも、締め方としては、両手を使って、押せるだけド・ミ・ソを同時に押すとかも充分締め方になります
完成した楽譜と演奏
これで完成までに4時間程度ってところですね~
曲を考えるどうこうとういうより、楽譜に起こすのがなかなか大変で。。。
実際に弾いた演奏
実際に弾いた演奏です
ほぼ練習せずに弾いてしまったので、ちょっと演奏が雑ですが。。。
そのうちちゃんと弾き直したいところですね
最後に
全部見て頂いた方、お疲れ様でした\(^o^)/
曲を作るっていうのはやっぱり出来るようになると面白いです!
ある意味ピアノが出来る人の特権的な部分でもあるので
興味のある方は是非挑戦してみてください
曲作りはものすごく時間はかかりますが
誰かの楽譜を演奏する時の意識も変わりますし
作曲することで、色んな曲に対する認識がかわります
最初の一歩を踏み出すのが遠いというのはありますが
是非時間をかけて一曲作ってみてください!